コロナ禍を経て、4年ぶりに開催!賑わう浦佐駅。
こんなにたくさんの人が改札に並んでいたんですね!
久し振りの光景で嬉しいですね!
ほんとですね!裸押し合い祭りはコロナの影響をうけ今回は4年ぶりの開催となりました。
今回、わたしも4年ぶりに行ってきましたので、簡単ですがレポートしますね☆
ちょっと知識が足りず申し訳ないのですが。
MYUのカウンターにはポスターが貼ってありました。この絵は地元の画家さんが普光寺に寄贈されたものと記憶しております。実物を美術展で見たことがあったのですが、確か縦2mくらいあったと思います。筋肉隆々で躍動感が素晴らしいですね。裸押し合い祭りのポスターにふさわしいです。
17時頃の浦佐駅西口からの風景です。たくさんの人で賑わっていますね!
豚玉、クレープ、お好み焼き~ お腹減ってきます・・・後にしよう。ガマンガマン!
急いで仁王門をくぐって、毘沙門堂へ!
すごい蝋燭の数ですね!地元の方々の協賛があってこのお祭りは支えられているんですね!
このろうそくを作る地元の職人さんもすごいです!
堂内では青年団により準備が進められていました。「ねこしき」と呼ばれる藁を敷く作業を観たかったのですが、それには間に合わなかったみたい…
※ねことは、藁で編んだむしろのことをいうそうです。猫は関係ないんですね。
参拝者の安全の為に敷かれるそうです。激しいですからね…
さすが、裸押し合い大祭!報道用スペースがあるんですね!
そうなんです!うらやましい!一番いい角度からおさえられますね☆
夕方のニュースでNHKさんが早速放送していました!
「お客様に、俺たちのカッコいいって何なのかを…!」
参拝が始まるまで多聞青年団の方々が声を掛け合っています。よく聞こえなかったのですが、「今日は初めてのお客様もいると思います!俺たちのかっこいいって何なのか、~~~(聞こえなかったです)!!」「おおおお!!!」と。
なんだかジーンときました。
きっと「カッコいいという事はどういう姿なのかを見せよう!」というような事ではなかったかと勝手に解釈しています。
「来ーい、来ーい、来いよ~」
外から「サンヨー、サンヨ!」と勇ましい声が聞こえてきました。
堂内から「コーイ、コーイ」と手招きをします。わくわくしてきますね。
待ち時間も結構長かったので「いよいよ来た~!!」と堂内のお客様も湧き立ちます。
話を聞いていると(盗み聞き?)青年団のご家族だったり友人だったりお子さん連れも多かったです。「パパだ!」なんて声も聴こえました。ほほえましい…
裸にマスク…、が違和感なく案外カッコいい!
今回は不本意ではあると思いますが、青年団さんも参拝者もマスク着用でのお祭りでした。
ですがこの白衣やさらしに白のマスクって違和感ないんです。逆に神秘めいてカッコよかったですね。
豊年踊り
種をまくような、水や土をすくうような踊りですね。豊作を願う豊年踊りです。
若い子たちが入ってきましたね!毎年地元大和中学2年生が水行参拝を行う習わしになっていたと思います。その学生さんたちかな!さすがに今年は人数が少ないか
中学生の時、先輩や同級生を見に来た覚えがありますね!その頃は先輩も大きく頼もしく見えましたが、こちら側が年齢を経るとやっぱり中学校2年生ってまだ華奢なところがあって可愛いですね。
友達とキャッキャいいながらお祭りにいくのが楽しみでした。
柱の蠟燭番がカッコいい
毎回思っていたんですけど、この高い位置で見張りの青年団の方々がカッコいい。写真で伝わるかわからないのですが結構高いんです。しかも混雑の中、何度も降りたり上がったりしないといけません。
ろうそくは放って置くとくすぶったりするのか、ヘラのようなもので芯を整えたりして、蝋がお客様にかからないように、たまにまとめて落としたり管理が大変そうなんです。
うんと、、、カッコよすぎやしませんか?
ろうそくの扱いも気を遣わないといけないというのは知りませんでした。
前の人のスマホがモニター替わり
どんどん参拝者が増えていくのですが、群衆の中でなかなか見えない…
前の人のスマホがモニター替わりで結構よく見えるので、それを見ていました笑。
便利な時代ですね。
福物撒与
お餅だと思うのですが、撒き始めるとより一層押し合いが激しくなり、堂内は盛り上がります。
堂外へ移動
ここが水行を行う「巨大うがい鉢」。この鉢はなんと巨大な岩からくりぬかれたものです。浦佐から10キロほど離れた大崎の山(坊谷山)から切り出して、魚野川わたってここまで運ばれたそうで…昔の人はなんと凄いことをするのでしょう?
ひえー!それは凄い!大変ご利益がありますね。
水の出てくる龍の首が藁で覆われています…ケガでもしたのかな?
そうなんです!
え?
ケガをしないようにですね、龍も。水行者も。
勢いあまってぶつかる人がいるそうなんです。危ないので藁で覆っています。
御供物弓張撒与
さて、境内でも人が集まってきています。屋根の上に上がっている青年団さんがいますね。ちょうちんを持っているようです。
わっ、それを投げるんですね!
よく見るとちょうちんに「御供物」と書いてありますね。「弓張(ゆみはり)」とはちょうちんのことなんですね。恥ずかしながら、知りませんでした。
激アツ…。お子様、年配の方、女性はご遠慮ください…
その弓張の奪い合いが繰り広げられました!今までちゃんと見たことがなかったので、結構ビックリしました。ろうそくを持った青年団の方々が勢いよく仲裁?に入ります。
巨大ろうそくの火で仲裁ですね。効き目抜群です。
このちょうちんの小さな切れ端でもいいので持って帰って、田んぼにさしておくと豊作になるとか。とにかく縁起がいいので、ヒートアップします。
大人になってから”人と何かを本気で奪い合う”機会って無いので、いいですね。
私もバトルに参加したくなりました。
これは盛り上がる!写真もブレる!
争いが収まった後もお客さんは破片が落ちていないか探していましたね。
お買い物タイム!
まだまだ撒与は続きますし、盛り上がっているさなかですが、数時間居たのでこの辺りでお買い物タイムにして帰ります。
お!玉屋菓子店さん。やっぱり裸押し合い祭りといえば「しんこ餅」だよね!
ゲットしました?
しんこ餅はこの間買ったばかりなので、さくら餅にしました☆
柔らかくて美味しかったです。桜の葉の酸味は大人になってから好きになりました。
射的!お祭りと言えばこういうレトロな遊びですよね。
カタヌキとかもいいですねぇ
広島焼と焼きそばを買って帰路に
うまそう!!これでこそお祭り!毘沙門祭り!
酒盛りが始まるかと思ったけど…?
そうそう、お酒が飲みたかったのですが、一人なので勇気が出ませんでした(^^)/ わいわい家族や仲間と来ている人が羨ましかったな!これが日本文化。これぞ、裸押し合い祭り。ずっとこういう風景が残りますように。
祭は激しいが、「ありがとう、すみません」が飛び交う温かい場でした
青年団さんの気持ちのいい声掛け「危ないですよ!通ります。気を付けてください。」
混雑した列ではお客さん同士がお互いに「すみません」「ありがとうございます」の声。駅では、切符の買い方がわからない学生さんに駅員さんが「どこまで行きますか?」と慌てて執務室からでてきたり。
わたしは、ろうそくを購入した際にお釣りを受け取り忘れて、店員さんに慌てて呼び戻されました。笑
充実したようで何より。良かったですね!
コロナは収束気味ではあるけれども、気候変動や世界では争い、大地震など。
当たり前だった平和や幸せが、今揺らいでいて、人々も不安をたくさん抱えています。
平和で穏やかに、今年も美味しいお米や農作物が収穫できて、人々が笑顔でそれを頬張る。
そんな1年であってほしいと願っています。
この日の為に準備に奔走した多聞青年団さん、地元関係者の方々、お疲れさまでした!